小学校1・2年生の頃は、そうでもなかったのに、
3年、4年と学年が進むにつれて、漢字が覚えられない!
漢字嫌いの気持ちが、どんどん膨らんでいきます。
“漢字はパズル。パーツを覚えて組み合わせで覚えよう!”
学習指導要領(平成29年告示)によると、
小学校1年生の配当漢字は80字。小学校2年生は160字。
あわせて240字のほとんどが、小3以降に学ぶ漢字のパーツになります。
つまり、小学校3年生から6年生までに学ぶ残り866字の多くは、この1年・2年生で習う漢字の組み合わせで何とかなるもの。
(今日のお話は、小学館の例解学習漢字辞典第九版を参考・引用しています。)
「木 → 林 → 森」
だんだん、木の本数が増えていきますね。
また、「木」は、少し細くなって、別の漢字を作るパーツになります。
「人が木のそばにいるから、“休む”」
「木へんにさまざまなつくりを合わせて、
木の名前(松、桜、梅・・・)や木に関する言葉(板、札(ふだ)、机、朽ちる、材・・・)」
*漢字を左右に分けて、「左側を“へん”」、「右側を“つくり”」と呼びます。
「車」
一輪車をえがいたもの、象形文字ですね。
「車」がパーツに使われている字には、「軍、軌、軒、転、軟、軽、軸・・・」
「心」
これも象形文字。心臓の形からのようです。
心は、「りっしんべん」と「したごころ」に変身して、「心や精神に関係する字」を作ります。
したごころがパーツになった字には、「思う、志す、忘れる、忌まわしい、忍ぶ、急ぐ・・・」
りっしんべんのほうは、「忙しい、快い、性格、怪しい、怖い、悔しい・・・」
いっぱいありますね。
「心を亡くす」で「忘れる」にも「忙しい」にもなって、おもしろいですね。
小学生用の漢字辞典を見ると、中学生も高校生も大人も「へぇ~」と思うことがいっぱい書いてありますよ。