その1からのつづきです。
③は、成績表が届いてから。
これからの模試で“偏差値が上がっていくか”、あるいは“変化しないか”、そして“下がっていくか”が重要です。
偏差値の推移を見るときは、“母集団が同様な模試”を受けた方がベターです。
大学入試であれば、それぞれの予備校(河合塾、駿台・ベネッセ、東進など)主催のものを第1回、2回、3回と続ける方が、より精度が上がりますし、マーク模試と記述模試、各大学オープンとのドッキング判定なども出ます。
高3生は、この偏差値で一番注意したいことがあります。
高2までの模試は、同学年だけが母集団でしたが、高3からは「現役生と既卒生(浪人生)」が母集団になります。浪人生といえども、ついこの間まで、合格に手が届くかもという学力をつけてきた生徒と同じ俎上で比較するのですから、厳しい結果になってもしかたないと言えます。
模試の成績表には、「現役生のみ」と「現役・既卒生を合わせた」場合の、それぞれの偏差値が記載されていますが、実際の入試は「現役・既卒生を合わせた」状態で合否がつくので、現役生のみの結果を見て、絶対に安心しないでください。
反対に、夏休みまでの模試で、思うような成績が取れなくても、現役生にとっては、まったく問題ありません。