5月6月あたりで、大学入試も高校入試も
その学年で初めての模試を受け、結果を見る頃と思います。
成績表を見て、一番気になることは(わかりやすいこと)は、「判定」と「偏差値」でしょうか。
でも、その2つは“模試を受ける意味”の中で、優先順位は下のほうです。
“模試を受ける意味”はいくつかありますが、大切な順に
①「どの問題・どの分野で間違えたか」
②「正解していると自分は思っていたのに、間違えていた問題はあるか」
③「偏差値の推移」は上昇傾向か下降傾向か
④「時間配分」や「解く順番」の試行
⑤「会場の雰囲気」に慣れる
①は、模試当日から翌日にできますね。
解答解説はたいてい当日にもらえます。記憶が新鮮なうちに、答え合わせをしましょう。
問題用紙には、できなかった・まちがえた問題番号(選択肢の番号ではない!)にチェックをしておきましょう。絶対に正解を模試の問題用紙に書き込まないでください。
解説を読んで考え方を理解する。できれば、類題を自分の持っている問題集から選んで解く。
ここまでできたらOKです。
正解した問題も解説を読んで、自分の考え方が合っているのか確認したいですね。
②については、まず「マークミス」、次に記述式解答の場合は「あなたの文字が読めない、誤字を正しいと思って使っていた」などがあります。
私の同級生の一人は、当時「共通一次試験」と言っていた、今でいう「共通テスト」の2日目に、英語で全部解き終わったときに、マークがずれていたことに気づきました。“どこでずれたか探す時間はない”、“直す時間もない”ということで、会場を後にして地下鉄の駅に向かう道、涙をこぼしていました。同級生の多くが同じ会場で受験していたので、“〇〇ちゃん、どうしたの?”、“英語でマークミスしたんだって”と伝言ゲームのように彼女の惨事が伝わってきました。結果、浪人したそうだと風のうわさに聞きました。
記述式解答は、日常の勉強で、第三者に読んでもらう機会を作るのが良いでしょう。「けものへん」で書いたつもりでも「てへん」にしか見えないこともあります。
その2へ、つづく