計算が得意は、数学が得意でしょうか?(2)

学び

【小学生の計算への取り組み方

計算でいちばん大切なことは何でしょうか?
「正確さ」ですね。
「速さ」でも「暗算」でもないです。

だから、
指を使って計算しても良い。
筆算のように紙に書いて計算しても良い。

そして、
計算は苦行ではないのです。
だから、
子供どうしで競わせることはしないでほしいですね。
百マス計算を何分何秒でやれた!
桁数の多い数の暗算ができることはすばらしい!
やめてほしいですね。
計算嫌いから算数嫌い・数学嫌いにつながってしまいますよ。

しかし、
「なぜ、教えないの」と不思議に思うことがあります。
それは、「計算の工夫」です。

① 0に何をかけても0になる
② たすとき、かけるときは順番を入れ替えても良い
この2つの計算の大原則をしっかり教えられていない子供さん、多いと思います。

たとえば、
「234 × 500」
これを筆算すると
「1段めに、0×4=0、0×3=0、0×2=0を計算して、0を3個並べる」
「2段めも、1桁左にずらして、0を3個並べる。」
「3段めで、5×4=20で0を書いて2を小さくメモ。5×3=15で、メモの2と15の5をたして7を書いて1を小さくメモ。5×2=10で、1と0をたして1を書いてさらに左に1を書く」
「横線を定規で引いて、4段めで、一の位、十の位、百の位、千の位、万の位と順番に縦にたしていく」

いやいや、それでは時間はかかるし、桁がずれるでしょう・・・・。定規も使わんでええ・・・・。

「234×5をやった後に、0を2つ右に書くんだよ」
つまり、234×5×100。これなら1段で済む。ずれないし、時間もかからない。


「608×789」、「789×608」
このように0が途中に入った場合も「0のかけ算」をしない。
0が真ん中に入った608を上に書くか下に書くか、どちらがミスが減るか、
実際に筆算をして確かめてみてください。


「500×234=234×500」
乗法の交換法則と言いますが、そこはどうでもいいのですが、これを利用してくれない。

計算の工夫は、計算が苦手なお子さんにも、使ってもらいたいですね。

もし、「なぜ、そうしても良いのか」が納得できないとしても、小学生の間は「とりあえず覚えてね。いつか理由はわかるから」ということ多々あると思います。

     

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