計算が得意は、数学が得意でしょうか? (1)

学び

【計算を得意にするためのマスト】

小学6年間で、整数・小数・分数の四則計算を学びます。
四則計算は、みなさんご存じのように、加法(たし算)・減法(ひき算)・乗法(かけ算)・除法(わり算)のことで、それぞれの計算の答えを「和・差・積・商」と呼びます。

中学生・高校生で試験の時に、計算ミスが多くて困っているかたはいませんか?
意識しているかどうかわかりませんが、「暗算に頼る」、「スピードにこだわる」といったことはないでしょうか。また、「計算ミスはケアレスミス」と軽く思っていませんか。

計算ミスを定期テストや入学試験のような大切な場面でしないために、計算力、すなわち正確に速く計算する力はとても大切です。小学生の時に、以下のことをしっかり身につけてほしいと考えています。

①「1けた+1けた」は、考えることをショートカットして答えを出せる

*トランプで、遊びながらたし算ひき算の練習をすると楽しいと思います。1から13まで練習できます。二人で同時に1枚ずつ場に出して、「同じ色のカードなら、それぞれの数字をたす」、「異なる色のカードなら、大きい数字から小さい数字をひく」といったルールを決めてやってみてください。

②「たして10になる」、「たして100になる」をマスターする

*くり上がり・くり下がりの基礎になります
 「10=1+9=2+8=3+7=4+6=5+5」・・・式①
 「100=10+90=20+80=30+70=40+60=50+50」・・・式②
 式①がしっかり頭に入っていれば、
 「100=19+81=23+77=・・・・」・・・式③、
 これも大丈夫!

③「九九」は必須

*七の段以降が苦手なお子さんが多いように思います。その場合は、六の段までは全部覚えて、残りは「7×7~7×9」、「8×8~8×9」、「9×9」だけでOKです。「七が、“しち”と言いにくい」のが原因だと思います。
*中学生は、「11×11~15×15」、つまり、11~15のそれぞれの2乗を暗記しておくと良いです。

④たし算(3桁+3桁、3桁+2桁)とひき算(3桁-3桁、3桁-2桁)は3桁までのくり上がり・くり下がりのある筆算をしっかり練習

*けた数を増やしても、ミスが誘発されるだけで、計算方法の定着にはつながらないと思います。計算がきらいになりますよ。

⑤かけ算とわり算は、①~④の組み合わせ

*かけ算は2桁×2桁、3桁×3桁まで、わり算は3桁÷1桁、3桁÷2桁を筆算でできれば充分

⑥基本の計算を身につける過程で、「数直線」の学習をおろそかにしない

*1000や10000をまたぐ計算に有効です
*数字を数直線の並びでイメージできるようになっていると、中学で学ぶ「正負の数」の計算(加法・減法)が理解しやすい

ここまでを「整数」でしっかり計算できるようにする。

1けた+1けた2+7=9、5+7=12などなど考えなくても答えを出せるくらいにする
たして10になる
たして100になる
式①:3+7=10、8+2=10
式②:30+70=100
式③:36+64=100
式①と②をしっかり覚える 式③は、十の位どうし・一の位どうしのたし算
九九二の段から六の段
七・八・九の段は、後半だけでも覚える
かけ算・わり算の基本なので、
早めに覚える
たし算ひき算の筆算3桁でくり上がり・くり下がりのあるもの桁数を多くしないで、3桁までで
「正しく、速く」計算できること
かけ算わり算の筆算2桁×2桁、3桁×3桁 3桁÷1桁、3桁÷2桁
数直線学校の授業で学ぶ順番に桁数を増やしていく数のイメージをつかむ

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