The Pianist
2002年 フランス、ドイツ、イギリス、ポーランド合作
実在の人物をモデルにした映画。
1939年、第二次世界大戦がドイツ軍のポーランド侵攻によって始まる。
主人公のシュピルマンは、ラジオ番組でピアノを弾くユダヤ人。ユダヤ人、ただそれだけの理由で、その日から彼の人生は変わってしまった。家族との別離、強制労働、虐待、殺戮、ドイツ兵からの非道な行いが続く。そして、そこからの逃亡と隠れ家生活。かくまってくれる友人・協力者がいなくなっても、街が破壊されても、彼は生きることをあきらめなかった。
いつも彼の指は想像の鍵盤をたたいていた。ある隠れ家にピアノがあった。彼は弾き始めた。けっして音を立てずに。
戦争が終わった。それまでの強者と弱者が一夜にして入れ替わる。彼は、ピアノを弾き続けた。ラジオ番組で、そして、何年か後には、コンサートホールで。そこには、ポーランド人もドイツ人もユダヤ人も皆が拍手喝采をした。国家、民族、宗教を超えて、同じ音楽に人々は感動する。
戦争は何も生まない。破壊、喪失。この映画のほとんどがそのような場面で、途中で見るのがつらくなった。それでも、この映画「戦場のピアニスト」を観てほしい。日本人も同じようなつらい経験をした。世界には今、同じ経験をしている人たちがいる。そして、これから先、どこの国の、どの民族の、あらゆる人々が同じような経験をしないためにも観てほしい。

