2025年ノーベル医学生理学賞に、メアリー・ブランコウ氏、フレッド・ラムズデル氏と坂口志文氏が選ばれました。坂口先生は現在、大阪大学・免疫学フロンティア研究センター特任教授で74歳になられます。
マスコミは、日本人の受賞に例のごとく沸き立ち、ご本人が電話で受賞の連絡を受けた当日の夕方から夜の番組で、そして翌朝早くに立て続けに各局がインタビュー。いくらお元気でも、70代のかたにすることではないと思うのですが。
それでも、医学生理学に疎いキャスターの質問に対して、わかりやすく穏やかにお答えになられていたのが、お人柄の誠実さを表していたように思います。
そんな中で、「先生の座右の銘は?」との質問に対して、“四字熟語のような信念ではなくて、自分に言い聞かせるとすれば『ひとつひとつ』ということ。研究の実験も論文も『一つ一つ』仕上げてという意味で”とおっしゃっていたのが私の心に留まりました。
また、最後にはこのようなこともおっしゃっていました。
“世の中には興味をそそることがたくさんあると思います。それは芸事、スポーツ、サイエンス。持続して興味を持ち続けて、いろんな試みをしておりますと、興味もまたより洗練されて強くなっていく。気が付いたら、非常に面白い境地に達しておると。サイエンスに限らず、どんな分野でも面白いと思います”
(テレ朝NEWSより引用)
